会社での「自由」について考えよう
会社での「自由」について考えよう
アドベントカレンダー2019年12月18日。今回は自由について書いてみます。
結論「会社における自由は放棄同然」(過激w)
提案1「自由は極力使わない(使うとしても共通認識が持てる範囲で使うべき)」
提案2「自分の自由についての解釈を周囲と共有すべき」
理由「自由がマジややこしくて、組織が大きくなったら使うのがリスクでしかないから」
終わり
詳しく読む気がある人はこの先を読んでみてください。
哲学的な「自由」
Googleで「自由」と検索するとこのような結果が返ってきます。
じゆう
【自由】
《名・ダナ》他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえること。
ウィキペディアではこのような結果
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1
一番上だけを引用すると哲学用語として
自由(じゆう)とは、他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っていることをいう。哲学用語。
はい。そうですか。
何れにしても哲学的解釈が必要なキーワードであることには変わりないので、詳しい解釈はカントとか戸坂潤の文献を読み漁ってください。
※哲学が好きな人は今度一緒に考えましょうね!哲学ランチや!
"仕事"とか"会社"の定義
会社での「自由」を考える上でめんどくさいけれど業務、仕事、作業の定義をおさらいします。
「業務、仕事、作業の違い」という記事があったのでそれで詳しくは見てください。ちょこっと引用します。
https://business-textbooks.com/business-work-difference/
仕事とは
もっとも一般的なのは、「生計を立てることを目的とし、その手段として従事することがら」
生計立たないのは仕事じゃないってことで良さそうですね。(笑)
業務とは
業務という言葉を説明する時にポイントとなるのが、「日常的に行われる仕事」ということです。つまり、電話対応や商品の販売、見積書の作成といった、日々継続して行っている仕事のそれぞれを、業務と呼ぶことができます。この他にも、顧客への連絡や会議の資料作成、配達、ゴミの運搬など、さまざまなものが業務にあたります。
作業とは
作業は「業務の細分化されたもの」
仕事と業務の違い
「仕事を行う上でこなさなければならないことが業務」
粒度的に言うと、仕事>業務>作業って感じでしょうか。
会社とは
会社法により設立された,営利を目的とする社団法人。
認識として、基本は仕事、業務や作業をしに来るのが会社ってことでお願いしたいですね。あと目的は「営利」で基本いいですよね。
自由の共通認識
「自由にさせてもらえるって聞いて素敵な会社だと思いました」
「自由な発想を歓迎するよ」
「トライアルだから自由にやりました」
↓(結果)
「自由って言ったじゃないですか!(怒)」
「自由とは言ったけど、そういうことじゃないんだけど・・・」
言葉の綾でした、で済めばいいですけど怒ったり、争ったり、なんかグチャグチャってなって揉めることのほうが多いと思います。
これの解決策として相互確認で済むと思いません。
「自由」に共通認識の無い組織で使うべきではないと思います。
組織が大きくなればなるほど、自由という曖昧な表現は極力避けて具体的にどうしてほしいのかを言うほうが結果としてブレのない成果を生み出せると思います。
うちの会社を省みる
僕の狭い視野のなかに映る「自由」の濫用は基本無いと思います。幸せなことに濫用しない人が多いからこそ、心地よい「自由」を感じて仕事が出来るように感じています。
ただし、そういった環境において濫用しているとすぐに発覚する上に関係修復も難しくなることも事実です。
たぶん「自由」は採用の餌にならないし、結果的にモチベーションにもつながらなくなるので、「自由な社風」とかうちの会社が言ってなくてよかったと公式HPみて思いました。笑
では、さようなら。
「動詞」になれるサービスがホンモノ
突然ですが、このロゴ知ってますか?
(画像引用元)
アドベントカレンダー8日目!お題はシュプリーム?離脱?いやいや、まず読んでみてください!
このロゴを街なかで見たことある人も多いのではないでしょうか。
ビビッドな赤と大きな文字に、誰もが目を奪われるはずです。
(Supremeフォント が存在する?!まじで??)
シュプリームというファッションブランドのロゴです。
シュプリームは世界中の”スケーター”に愛されているスケーターブランド!
(スプリームちゃいますよ〜)
今年(2017年)にはルイヴィトンとのコラボで話題になりました。6月30日から日本でも発売されていたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。超高級なスマホケースからお財布まで、どれも「ロゴ」を基調としたデザインが施されました。
ユーチューバーもこぞってお買い物!
シュプリームのロゴデザインには”元ネタ”があります。
アメリカの女性アーティストのバーバラ・クルーガー※の有名な作品である、フランスの哲学者ルネ・デカルトの名言「I think therefore Iam(我思う、ゆえに我あり)」のパロディアート「I shop therefore I am(我買う、ゆえに我あり):1987年作品発表」です。
(引用元:これで君もSupreme博士!Supremeの歴史、豆知識をまとめてみた! | God Meets Fashion)
これが元ネタ
(画像引用元)
I shop therefore I am(我買う、ゆえに我あり)
ビぃン↑↑
(全身の毛穴がブチ開き、電撃がはしる!キタ━━!!的なまあそういうオノマトペやな)
お!これは…
「我〇〇する、故に我あり」に当てはめるとおもしろそう!
・・・というわけで〇〇に入る「動詞」をいろいろと考えてみました。笑
我ポチる、故に我あり
「我買う、ゆえに我あり」を言い換えれば「我ポチる、故に我あり」とも言えそうじゃん。楽勝で思いつきました。
あ、「ポチる」がわからない人はググってください。
釈迦に説法ですが…
今ググった人はブラウザに「私は”ポチる”という単語を調べました」という記録がもちろん残ります。ググる度に自分の分身がどんどんと出来上がっていく!(この感覚なんとなくありますよね?)
おお!これは
「我ググる、故に我あり」では…!?
ゾワゾワ(てかザワザワ)
ポチるといえば「アマゾンで〇〇をポチる」という例文が1番しっくりくるように思えます(この感覚なんとなくありますよね??)。アマゾンでもポチる度にどんどんと分身が出来上がっていくような・・・。
Amazonは商品をおすすめしてくれたり、Googleは最適なWebページをおすすめしてくれています。なんて素晴らしいサービスでしょう・・・と思えるのはAmazonやグーグルが、
本気で使う人(ユーザー)のことを考えてるからこそ
なのかもしれません。
それはAmazonやGoogleのビジョンを見ればその本気度がさらに伝わってきます。
「地球上で最も豊富な品揃え」「地球上で最もお客様を大切にする企業」
「世界中の情報を整理し,世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」
壮大過ぎてビビります。
こんなでっかいビジョンを体現しようとするなんて、やっぱすごいです。
「ポチる!」「ググる!」、今や当たり前に使っているこの言葉はもはや「買う」や「考える」と並列に思えてしまうほど一般化されているという事実に気付かされます。
なぜ「ポチる」「ググる」が
ここまで一般的になったのでしょうか。
「ポチればポチるほど、ググればググるほどサービスの向上につながる仕組みが確立されているから」ではないかとマジ我思います。
そこには「ポチりたくなる」「ググりたくなる」仕組みがあるはずですよね。気になったので調べてみました。
「ポチりたくなる」「ググりたくなる」仕組み
まずはAmazonのポチりたくなる仕組みから見ていきましょう。
ポチりたくなるのは使う人の興味関心や本当にほしいものにマッチしている商品がおすすめされるからだと考えられます。そこで「“Customers Who Bought This Item Also Bought”(日本語版では「この商品を買った人はこんな商品も買っています」) の仕組みを調べてみました。すなわちAmazonがもつ仕組みである協調フィルタリングについてです。
協調フィルタリング(collaborative filtering)は,他者の行動を利用して,ユーザーの嗜好の予測が行われる。例えば,映画の趣味が似ている別のユーザーが好んだ映画を推薦するなどのことができる。他者の行動を参照する協調フィルタリングは,機械学習を用いたクチコミの一般化と見なすことができます。そして,他者の意見によってではなく,実際の利用行動や購買行動によって推薦が行われるところにクチコミとのちがいがある。
立命館経営学 = The Ritsumeikan business review : the bimonthly journal of Ritsumeikan University 55(3), 105-127, 2016-11
つまり、自分と似た購買行動をする人の行動から先読みして商品をオススメしてくれるのです。(改めて知るとスッゲーことしてますね)
たしかに、私たちがポチればポチるほど欲しいものが出てきやすくなる仕組みができています。
今度はGoogleのググりたくなる仕組みを見てみましょう。
ググりたくなるのは「あれ、えーーっとあれなんだっけ・・・」断片的な単語が浮かぶ、まさにその瞬間ですよね。しかし、その断片的な単語を検索窓に入れると、あら不思議…答えが出てきます。
つまり検索したときに上に上がってくる仕組みづくりですね。ほんとお世話になってます。近年ではAIを活用してさらに強化されています。その最先端の技術のひとつにRank Brainというものがあります。
RankBrainは,Bigdata からパターンやデータを発見するAIとして検索結果の処理を支援するために使用されており,過去に行われた検索結果からより効果的だった検索を学習し,特定のクエリに対して最適と想定される Webページを大量にある中から選択する検索アルゴリズムの一部を担っている。
立命館経営学 = The Ritsumeikan business review : the bimonthly journal of Ritsumeikan University 55(3), 105-127, 2016-11
つまり、みんなが良いと”感じている”ページを「ググる」キーワードにあわせてオススメしてくれるのです。(もはや人知をはるかに超えた技術…)
これによりみんながググればググるほど良い情報が出てきやすくなる仕組みができています。
こうやって仕組みを知ってみると改めてポチってググってなんぼの世界になっていると感じさせられます。(みんなどんどんググってばんばんポチろうぜ!)もはや昔みたいな、おすすめされる気持ち悪さとかは全く無く、「快」なぐらいです。
もはや「ポチる!」「ググる!」は生活に必要不可欠と感じている人も多いハズです。
何かサービスを運営するならここまでやれるサービスをめざしたいものですね。
「我〇〇、故に我あり」にあてはまるサービス
この〇〇に当てはめてしっくりくるようなサービスって世の中にどれだけあるでしょうか(筆者は勉強不足であんまり思いつきませんでした)。
見つけたらぜひ教えてください!
「我〇〇、故に我あり」に当てはめてもおかしくないサービスを創りたいな~♪
で、何が言いたいの?
・・・興味もってみれば何でもおもしろいゾって話
ロゴひとつからこんなに楽しい楽しい考える時間を与えてくれたSupremeはすごい。もちろんバーバラ・クルーガーもすごい。そしてデカルトもめっちゃすごい。
(ま、結局、なんだかんだで今までの社会を創ってきた人みんながすごいねん)
興味持って好きになってみればおもしろいことはたくさんある。逆におもしろいことを見つけるにはまず一回興味をもってみることが必要。興味もって接してみると今まではなかった感覚が自分に宿ったり、新たな視点が生まれたりする。
「興味持つ」ってプラスまみれ!!!
で??????
って詰めないでください(デジャヴ)
2017年12月8日