「動詞」になれるサービスがホンモノ
突然ですが、このロゴ知ってますか?
(画像引用元)
アドベントカレンダー8日目!お題はシュプリーム?離脱?いやいや、まず読んでみてください!
このロゴを街なかで見たことある人も多いのではないでしょうか。
ビビッドな赤と大きな文字に、誰もが目を奪われるはずです。
(Supremeフォント が存在する?!まじで??)
シュプリームというファッションブランドのロゴです。
シュプリームは世界中の”スケーター”に愛されているスケーターブランド!
(スプリームちゃいますよ〜)
今年(2017年)にはルイヴィトンとのコラボで話題になりました。6月30日から日本でも発売されていたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。超高級なスマホケースからお財布まで、どれも「ロゴ」を基調としたデザインが施されました。
ユーチューバーもこぞってお買い物!
シュプリームのロゴデザインには”元ネタ”があります。
アメリカの女性アーティストのバーバラ・クルーガー※の有名な作品である、フランスの哲学者ルネ・デカルトの名言「I think therefore Iam(我思う、ゆえに我あり)」のパロディアート「I shop therefore I am(我買う、ゆえに我あり):1987年作品発表」です。
(引用元:これで君もSupreme博士!Supremeの歴史、豆知識をまとめてみた! | God Meets Fashion)
これが元ネタ
(画像引用元)
I shop therefore I am(我買う、ゆえに我あり)
ビぃン↑↑
(全身の毛穴がブチ開き、電撃がはしる!キタ━━!!的なまあそういうオノマトペやな)
お!これは…
「我〇〇する、故に我あり」に当てはめるとおもしろそう!
・・・というわけで〇〇に入る「動詞」をいろいろと考えてみました。笑
我ポチる、故に我あり
「我買う、ゆえに我あり」を言い換えれば「我ポチる、故に我あり」とも言えそうじゃん。楽勝で思いつきました。
あ、「ポチる」がわからない人はググってください。
釈迦に説法ですが…
今ググった人はブラウザに「私は”ポチる”という単語を調べました」という記録がもちろん残ります。ググる度に自分の分身がどんどんと出来上がっていく!(この感覚なんとなくありますよね?)
おお!これは
「我ググる、故に我あり」では…!?
ゾワゾワ(てかザワザワ)
ポチるといえば「アマゾンで〇〇をポチる」という例文が1番しっくりくるように思えます(この感覚なんとなくありますよね??)。アマゾンでもポチる度にどんどんと分身が出来上がっていくような・・・。
Amazonは商品をおすすめしてくれたり、Googleは最適なWebページをおすすめしてくれています。なんて素晴らしいサービスでしょう・・・と思えるのはAmazonやグーグルが、
本気で使う人(ユーザー)のことを考えてるからこそ
なのかもしれません。
それはAmazonやGoogleのビジョンを見ればその本気度がさらに伝わってきます。
「地球上で最も豊富な品揃え」「地球上で最もお客様を大切にする企業」
「世界中の情報を整理し,世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」
壮大過ぎてビビります。
こんなでっかいビジョンを体現しようとするなんて、やっぱすごいです。
「ポチる!」「ググる!」、今や当たり前に使っているこの言葉はもはや「買う」や「考える」と並列に思えてしまうほど一般化されているという事実に気付かされます。
なぜ「ポチる」「ググる」が
ここまで一般的になったのでしょうか。
「ポチればポチるほど、ググればググるほどサービスの向上につながる仕組みが確立されているから」ではないかとマジ我思います。
そこには「ポチりたくなる」「ググりたくなる」仕組みがあるはずですよね。気になったので調べてみました。
「ポチりたくなる」「ググりたくなる」仕組み
まずはAmazonのポチりたくなる仕組みから見ていきましょう。
ポチりたくなるのは使う人の興味関心や本当にほしいものにマッチしている商品がおすすめされるからだと考えられます。そこで「“Customers Who Bought This Item Also Bought”(日本語版では「この商品を買った人はこんな商品も買っています」) の仕組みを調べてみました。すなわちAmazonがもつ仕組みである協調フィルタリングについてです。
協調フィルタリング(collaborative filtering)は,他者の行動を利用して,ユーザーの嗜好の予測が行われる。例えば,映画の趣味が似ている別のユーザーが好んだ映画を推薦するなどのことができる。他者の行動を参照する協調フィルタリングは,機械学習を用いたクチコミの一般化と見なすことができます。そして,他者の意見によってではなく,実際の利用行動や購買行動によって推薦が行われるところにクチコミとのちがいがある。
立命館経営学 = The Ritsumeikan business review : the bimonthly journal of Ritsumeikan University 55(3), 105-127, 2016-11
つまり、自分と似た購買行動をする人の行動から先読みして商品をオススメしてくれるのです。(改めて知るとスッゲーことしてますね)
たしかに、私たちがポチればポチるほど欲しいものが出てきやすくなる仕組みができています。
今度はGoogleのググりたくなる仕組みを見てみましょう。
ググりたくなるのは「あれ、えーーっとあれなんだっけ・・・」断片的な単語が浮かぶ、まさにその瞬間ですよね。しかし、その断片的な単語を検索窓に入れると、あら不思議…答えが出てきます。
つまり検索したときに上に上がってくる仕組みづくりですね。ほんとお世話になってます。近年ではAIを活用してさらに強化されています。その最先端の技術のひとつにRank Brainというものがあります。
RankBrainは,Bigdata からパターンやデータを発見するAIとして検索結果の処理を支援するために使用されており,過去に行われた検索結果からより効果的だった検索を学習し,特定のクエリに対して最適と想定される Webページを大量にある中から選択する検索アルゴリズムの一部を担っている。
立命館経営学 = The Ritsumeikan business review : the bimonthly journal of Ritsumeikan University 55(3), 105-127, 2016-11
つまり、みんなが良いと”感じている”ページを「ググる」キーワードにあわせてオススメしてくれるのです。(もはや人知をはるかに超えた技術…)
これによりみんながググればググるほど良い情報が出てきやすくなる仕組みができています。
こうやって仕組みを知ってみると改めてポチってググってなんぼの世界になっていると感じさせられます。(みんなどんどんググってばんばんポチろうぜ!)もはや昔みたいな、おすすめされる気持ち悪さとかは全く無く、「快」なぐらいです。
もはや「ポチる!」「ググる!」は生活に必要不可欠と感じている人も多いハズです。
何かサービスを運営するならここまでやれるサービスをめざしたいものですね。
「我〇〇、故に我あり」にあてはまるサービス
この〇〇に当てはめてしっくりくるようなサービスって世の中にどれだけあるでしょうか(筆者は勉強不足であんまり思いつきませんでした)。
見つけたらぜひ教えてください!
「我〇〇、故に我あり」に当てはめてもおかしくないサービスを創りたいな~♪
で、何が言いたいの?
・・・興味もってみれば何でもおもしろいゾって話
ロゴひとつからこんなに楽しい楽しい考える時間を与えてくれたSupremeはすごい。もちろんバーバラ・クルーガーもすごい。そしてデカルトもめっちゃすごい。
(ま、結局、なんだかんだで今までの社会を創ってきた人みんながすごいねん)
興味持って好きになってみればおもしろいことはたくさんある。逆におもしろいことを見つけるにはまず一回興味をもってみることが必要。興味もって接してみると今まではなかった感覚が自分に宿ったり、新たな視点が生まれたりする。
「興味持つ」ってプラスまみれ!!!
で??????
って詰めないでください(デジャヴ)
2017年12月8日